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無知の知歴史編

有名な論語の一節です。

厩焚けたり、子、朝より退きて曰く、人を傷なえりやと。馬を問わず。

****脚注****
厩 うまや 馬小屋 / 焚く やく 燃える / 子 し 先生 / 朝 ちょう 朝廷 / 退く しりぞく 帰ってくる / 曰く いわく 言った / 傷う そこなう 怪我をする

****意味****
孔子が朝廷に居たときに、孔子の家の馬小屋が火事になり焼けてしまいました。孔子は急いで朝廷から戻ってきて、家の人に「怪我をしたものはいるか」と言って家の人々を心配したが、馬についいては尋ねることはなかった。

この事を子供たちに話すと、子供たちの多くは、自分達人間の事だけを心配して馬の事を心配しないなんて孔子は動物に思いやりのない人間性の乏しい人だと、思うらしい。

しかし、この話は孔子が人間性豊かで心優しい人であるエピソードだ。つまり、まるっきり伝わっていないのだ。なぜ、このような真反対な伝わり方をするのだろうか。

それは、時代や場所、状況を知らないで自分の常識に当てはめて考えるからだ。
つまり、無知なのだ。子供たちは今、日本では馬がかわいらしい動物で人間によって家族のように飼育されていることを知っている。しかし、この話、時代は紀元前、場所は中国大陸、春秋戦国時代。馬は、上流階級の交通手段、今で言うところの、スーパーカーやロールスロイス、自家用ジェット機に当たるものと考えてよいだろう。

今風に言うとこのエピソードは大邸宅が火事になり、自家用ジェット機や、フェラーリが燃えている。その主人がジェット機やフェラーリの事を目もくれず一言も言わず、召し使いや家族の心配だけをした。という話なのだ。
主人が帰ってきて、ジェット機はどうだ、フェラーリはどうしたと訊ねたとしたらどうだろう。心優しい豊かな人だろうか。

実は普通の感覚ならば馬はどうした?財産である馬は大丈夫か?と、聞きたくなるのが当たり前で、財産なんかよりも人を大切にする孔子の人柄をあらわしたものなのだ。

歴史や地理を勉強し様々な文化を知ることは、致命的な誤解を減らすために大変重要であることがわかっていただけるだろう。自分は無知であり、このままでは、知らず知らずに間違いをおかしてしまう。だから勉強しなければいけないのだ。

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