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SOCCER

サッカーワールドカップブラジル大会もいよいよ3位決定戦と決勝戦を残すだけとなりました。

ワールドカップ開催年度の大学入試では、いくつもの大学が長文問題のテーマに「サッカー」を選んでいます。今回もやはり同じようになると予想されます。

そこで、今日は「サッカー」という競技の名称についてお話をしたいと思います。

「サッカー」という日本での名称は当然、soccerという英語から来ています。ところがあの競技をsoccerという言葉由来の名称で呼んでいる国は非常に少ないのです。

今の競技スタイルの「サッカー」は1863年イギリスのロンドンにおいて確立されたと言われています。それまでイギリスのパブリックスクールごとにルールの違った競技を統一しようと会合が開かれたのですが、そのときボールを持って走ることのできるルールを主張する人たちが、怒って席をたってしまい、残った人たちが協会を設立させたのが Football Association の始まりです。
そして、その席を立ってしまった人たち(Rugby校を中心とする人たち)が、Association ルールで競技をする人たちを soc(協会)+er(人)と読んだのが soccer という言葉の起源だと言われています。

Association ルールでする人たちは自分たちの競技は、football と呼んでいます。世界のほとんどの国が私たちが「サッカー」と呼んでいる競技を football という言葉起源の言葉で呼んでいるのです。

アメリカでは「アメリカンフットボール」を単に football と呼ぶので(「アメリカン」はつけない)、それと区別をして「サッカー」を soccer と呼んでいます。当然、協会名称も soccer を使っています。

日本はどうでしょう?

JFA (Japan Football Association)が正式名称ですが、この日本語名は「日本サッカー協会」です!!
Jリーグのチーム名も「○○○FC」(FC=football club)ですよね。なんだかとっても不思議です。おそらくこのような国は日本だけです。

今、ブラジルで行われている競技は soccer ではなく football と呼ぶのが一般的なのです。

もちろん入試問題の長文で football と出てくれば、まずは、サッカーのことなんだなと思ってくださいね。