ワンゼミに来ている生徒たちは、みんな個性豊かな生徒ばかりです。
そんな中で、とても気になる個性というか、クセを持った生徒がいます。
この生徒は、落し物が非常に多いのです。
いつも机の下にペンやプリントなどが落ちているのです。
しかも、本人は落としたことに気づいていないのです。
クセというのは、成長するにつれて、大人になるにつれて、直ることもありますが、やはり、すぐにでも直すべきクセだと思っています。
はじめのうちは、「落ちたで。」「落ちてるで。」と声をかけていたのですが、なかなか落としたことに気づくようにならないし、そもそも落とすことが減りませんでした。
そこで、その生徒をよく観察していると、物を落とす原因がわかりました。
使い終わったものを片づけずに、次々と机の上に物を出していくのです。
使ったペンを筆箱に入れずに、次のペン、次のペンと、机の上がペンだらけ。
算数の授業が終わり、国語の授業が始まっているのに、算数のプリントやテキストが出しっぱなし。
これでは、机の上が物であふれてしまい、落としてしまうのも当然です。
ということで、「片づけてから次のものを出しなさい。」などと声をかけるようにしました。
なかなか直りませんが、最近は周りの生徒も「片づけろよ。」と声をかけるようになり、少しずつですが、落とすことが減っていったように思います。
勉強に差し支えるというのもありますが、そうでなくても、よくないクセなので、早く直してもらおうと思っています。
この生徒のような「よく物を落として、しかもそれに気付かない」という人は珍しいですが、「物を片づけない人」はよくいます。
大人でもいます。
以前の職場の同僚に、こんな人がいました。
私の机から文房具を借り、使い終わっても元に戻さず、そこらへんに置きっぱなし。
ひどい時には、失くしてしまうこともありました。(それも、大事にしていたものを!)
そこで、自分の文房具に「岸本」とハンコを押したシールを貼るようにしました。
「岸本のものだから、ちゃんと返さないと」と思ってくれるだろう、と思ったからです。
それでもやっぱり、使い終わっても置きっぱなしで、そこらじゅうに「岸本」の文房具が散乱してしまい、他の人から、私が「片づけられない人」と思われてしまうような状態になってしまいました。
非常に迷惑したのを覚えています。
こんな人に迷惑をかけるような大人になってほしくないので、よくないクセをもった生徒には、それを直してもらうように注意することにしています。
あまりに何度も注意するので、「口うるさい」と思われることもありますが、「人に迷惑をかけるようなことをしてはいけない」と思ってもらえれば、それでいいと思っています。
Tくん、ペンを出したままお弁当を食べていると、気が付いたら箸じゃなくてペンで食べてしまうことになるかもしれへんで。
気ぃつけや。
岸本