記事一覧

大学入試も日々の学習が大事

先日、政府の教育再生実行会議が議論をはじめ、大学入試のセンター試験を見直す方向で検討に入ることになりました。
大学入試においては、テクニカルな部分も含めて、とにかくセンター試験で高得点を取れるようになることが第一目標になっていました。
それを見直すのですから、大きな入試改革となります。
一発勝負のような入試形態ではなく、高校在学中にどこまで学習内容の充実が図れたかを確認する形を目指すようです。
会議では「到達度テスト」というものが検討されます。
これは各学年での、あるいは各教科ごとの到達度を各学年でチェックするものになるようです。
一発勝負ではなく、一定の到達度に達するまで何度も受験する形で、大学進学を目指す生徒の全体的な学習進捗を確実にしていくという意図があるのでしょう。
逆に言えば、高校1年生の段階で各教科の到達目標を達成してしまう場合も起こりえます。
そうなると、飛び級進学が次の課題に挙がりそうです。

推薦入試の意義が認められ(今年に入って東大が推薦入試の実施を発表しました)、AO入試という形(入試事務局が特定の課題を与えて、その人物評価により入学を認めるというもの)も定着し、センター試験の見直しまで検討されるとなると、いよいよ大学入試は一発勝負ではなく、地道にきちんとした学習ができているかどうか、そしてそれが人間的な成長に結びついているかが焦点となりそうです。
試験で正答を当てる力を養成するのではなく、日々の積み重ねの中で確かな学習をしていくことで大学入学が認められるようになる。日本の大学もホンモノを志向し始めたようです。
私たちも、簡単に割り切った対応ではなく、じっくりと日々の学習の積み重ねにつき合う形で指導に当たりたいと思います。

WINGATE州見台スクール/竹橋